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【ソウル市立大学 国際教育院 韓国語学堂 留学生インタビュー】Cさん(26歳)
WRITTEN BY : akiko
体験レーポート一登録日時 : 2012-04-11
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チョアヨ! : 7票
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Cさんの1日のスケジュール
7:50 起床
9~13時 授業
14時~ 東大門付近のファーストフードで宿題
17~19時 お風呂、夕飯
19~0時 家の近所のカフェで勉強
(テスト前は朝の5時まで勉強するとのこと)
0時~3時 自由時間
3~4時  就寝

ショッピングに便利な東大門から地下鉄で4駅の清涼里駅に位置するソウル市立大学。2008年に創立されたばかりの語学堂ですが、学費も安く授業内容も好評で、留学生の間では話題になっているんです!今回は、韓国に来て8ヶ月目、2011年9月からソウル市立大語学堂で韓国語を勉強しているCさんに人気の秘密を聞いてきました。

韓国語をまったく知らずに韓国へ!

―簡単に自己紹介と韓国に興味を持ったきっかけを教えてください。

Cさん:日本で6年間、美容師をしていました。別の語学堂に半年、今はソウル市立大学語学堂の3級(中級の第1段階)に通っています。韓国に興味を持ったきっかけは、元々、家族で韓国ドラマをよく見ていて、私はドラマ「火の鳥」映画「ブラザーフッド」に出演していたイ・ウンジュさんの大ファンでした。でも、ウンジュさんが2005年に自殺してしまって・・・ウンジュさんから韓国芸能人の自殺が始まったとも言われて、自分の中で韓国と距離を置く時期が続いたのですが、2010年6月に、日本のケーブルテレビで「美男ですね」を見て、「なんて面白いんだ!」と(笑)。そこからYoutubeで動画の荒探しが始まり・・・ほとんどの動画が字幕がなく、何を言ってるかさっぱりわからなくて。あと・・・個人的なことなんですけど、その当時、私の好きな人が結婚したんです。「もう誰とも恋愛しないから、一人で生きていく為には色んな言語を知っていてもいいな・・・」と思って、あ、留学してみようかな!?と。2010年8月に韓国に旅行して、住めそうだと思ったのでスパっと決めました。私は、気になったら気の済むまで追求したいタイプなので(笑)。

―もしかして、韓国語はまったく勉強せずに韓国へ?

Cさん:ハングルの仕組みとか読み方を1時間位、本で読んだだけですね(笑)。

―なるほど(笑)。結構思い切りましたね!では、どのように学校を決めたのですか?

Cさん:韓国へ留学経験がある方のブログ本を読んだら「トウミ制度」があるところがいいと書いてあったので、留学仲介会社が提案してくれた語学堂の中に、「トウミ制度」があったのが前に通っていた語学堂だけしかなかったのでそこにしました。

―その語学堂で半年、そして2011年9月からソウル市立大学へ移られたわけですが、何かきっかけがあったのですか?

Cさん:せっかく留学したので、語学堂は2つ経験できたら面白いなと思っていました。だから初級が終わったら移る、これは初めから決めていました。同じ語学堂に通い続けるのも正しい選択だと思うのですが、私の通っていた語学堂は日本人がたまたま多いタイミングだったみたいで、とても楽しかったんですけど、緊張感に欠けていたんです。市立大に移った決め手は、皆さんご存知の通り、日本人が少ない・学費が安い・文化授業(1学期に5回程度)が多い。あとは「外国人カフェ」という、曜日によってカフェ内で勉強する言語が変わるスペースがあること、申請する前に語学堂へ質問しに行った時、スタッフの方がとても親切だったのもポイントでした。

スピーキング重視の授業内容

―実際、移ってみてどうですか?

Cさん:正直な気持ちを話してもいいですか?1級からいたら、もっと韓国語を話せるようになっていたかもしれません(笑)。それだけスピーキングの分量が多いです。ホンデ(弘大)へ行って韓国人に突撃インタビューとか面白い実習もあります。あと、日本人の割合は、10人中3人くらいですね。そして、何よりも厳しいです!

―その辺りを詳しく聞かせてもらえますか?

Cさん:はい。まず海外旅行保険か韓国の国民健康保険に加入していないと入学できません(笑)。他の語学堂では聞いたことがないので、びっくりしました。また、時間厳守で授業が進行します。遅刻や欠席が続き、先生に3回注意を受けると退学になります。実際、私のクラスでも退学者が出ました。

―退学者、初めて聞きました!では、授業内容はどうですか?

Cさん:週5回授業があり、「月・水・金」と「火・木」で先生が違います。まず授業の初めに、前日の復習で先生が全員に質問します。文法だったり読解の内容だったり様々なので、私は朝、学校へ向かうバスの中で必ず前日学んだ箇所のリスニングCDを聞くようにしています。復習が終わったら、新しい文法の説明をさらっとやって、後はその文法を使ってひたすら会話練習です。隣に座っている人とまず練習、終わったらどんどんペアを変えて・・・と休みがありません。授業中に発表もあるんですけど、その日にテーマが発表されてグループで話し合って発表なので無駄がないですね。全く気が抜けないので、疲れますけど授業を苦に思ったことはないです。

―授業中の課題や宿題の量は?

Cさん:他の語学堂に比べると多いと思います。授業中の課題は教科書とプリントです。まずリスニングはCDや先生の話を書き取り、ライティングは与えられたテーマで3分以内に書き終えなければならず、終わらないと授業の後に残されます(笑)。読解は長文を読んで要約をし、先生に当てられることもあります。宿題は、1週間に2回位作文があり、プリントも出ます。間違えたところを「宿題ノート」に書き直し、提出しなければなりません。あと、単元1課が終わる毎にテストがあります!

―本当に盛りだくさんですね!クラスの雰囲気はどうでしょうか。

Cさん:私のクラスは15人(内訳:日本5、中国7、モンゴル2、台湾1)で、1級から通っている人が多いので皆さんとにかく話しますし、提出物もよく出すほうですね。遅刻や欠席が多い人もいますが、グループワークが多くないので支障はないです。ただ、私よりも若い学生がほとんどなので、ちょっと距離は感じますね。でも、それはそれ、と割り切って過ごしています。

―それでは、特に不満もなく充実した語学堂生活というところでしょうか。

Cさん:そうですね。立地がソウルの繁華街から少し離れているイメージがあるかもしれないんですけど、大学のある清涼里駅から明洞や鐘路などソウル中心部へのバス路線が充実しているので、不便は感じないですよ。まあ、強いてひとつ挙げるとしたら先生の字が汚いことぐらいですかね(笑)。緊張感のある授業なので、スピーキングは鍛えられたし、分からないとすぐ調べる癖がついたし、語彙力は格段にあがったと思います。トウミ制度も自分のレベルに合った人を紹介してくれていると思います。初級の生徒には、英語と日本語が少し話せるソウル市立大生が付いているようですし。
積極的に韓国人と遊ぶ!・・・そしてこれから

―韓国人の方との出会いはどのようにしていますか?

Cさん:友達の友達から拡がっていくことが一番多いですし、安心ですよね。韓国人の方って、オープンになるととことんオープンで、どんどん紹介して下さるんですよ。よほど嫌でない限り、誘われたら断らないようにしています。完全に日本人との交流を断つ人もいますけど、少しはリラックスすることも必要だと思うので、ほどよく日本人の友達とも遊ぶようにしています。

―韓国の生活にも大分慣れてきたと思うのですが、これからについて具体的に考えていることはありますか?

Cさん:実はワーキングホリデービザに変更して、学校に通いながら、韓国の美容室で働いてみたいんですよ。再来年の春ごろまで滞在するつもりです。もしご縁があって就職できたら嬉しいですね。あと、半年ぐらい経ったら英語も勉強したいです。家の近くに、欧米系の外国人が住んでいるビラがあって、日本語を流暢に操るヨーロッパ系の人を見かけたんですよ!その人と話してみたいですね(笑)、最近のやりたいことは、それです!時間はあっという間に過ぎますし、悩む時間がもったいないので、次にやることを見つけたらとにかく動く!これが私の性分です。

―なるほど(笑)。働き始めると出会う人達も違ってきますし、楽しみですね。最後に、ソウル市立大語学堂を留学先として検討されている方にアドバイスがありましたらお願いします。

Cさん:ソウル市立大学語学堂は、授業中気が抜けないし、宿題も多いですけど、本気で韓国語を一から勉強したい方にとっては素晴らしい学校です。ただアルバイトをしながら通うのは至難の業だと思います。確かにアルバイトをしている人もいますが、睡眠時間を削って毎日を過ごしているので余裕がないように見えます。自分が何を重視して留学生活を送りたいかを考えて、留学先を決めて下さいね!

いかがでしたか?ソウル市立大の人気の秘密、お分かり頂けましたでしょうか?歴史は浅いものの、着実に実力を伸ばすカリキュラムがきちんと整っているようですね。明るく活発なCさん、2012年も新しいステキな出会いがたくさん待っていると思います、活躍をお祈りしています!
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【成均館大学校 成均語学院 留学生インタビュー】
WRITTEN BY : maiko
体験レーポート一登録日時 : 2012-04-11
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休日は景福宮・三清洞を散歩、「南漢山城」(地下鉄8号線下車)の四季折々の風景はオススメです!

Tさん 1日のスケジュール

6時半 起床               14時~17時 TOPIK特別班受講
7時半 下宿で朝食            17時~ 帰宅 夕飯 下宿の友達とおしゃべり
8時 新村でバス乗車→大学まで所要30分  23時  就寝     
9~13時 授業
13時~ 仲良しの中国人の友達とランチ

週末ともなるとホンデ(弘大)に匹敵するほどの大勢の若者で溢れ、小劇場演劇のメッカでもある大学路(テハンノ)は李氏朝鮮時代の城壁や古宮のひとつである昌慶宮など古きよき文化にも接することができる素敵な街です。そんな大学路にある成均館大学校は、韓国最古の大学として国内でも一目置かれる存在。最近ではJYJユチョン主演ドラマ「成均館スキャンダル」の舞台となり、ドラマに出演していた「花男」ソン・ジュンギも在学中(多忙ながらも頻繁に通学、目撃情報多数!)。成均語学院は、学費も廉価で、午後の特別授業も充実と評判なんです。今回は韓国に来て8ヶ月目のTさんにお話を伺ってきました。

イギリス発、韓国行―簡単に自己紹介と韓国に興味を持ったきっかけを教えてください。

Tさん:韓国に来る前に韓国語の勉強を月3回、1年程度していたので、2級(初級の2段階目)からスタートし、現在4級(中級の2段階目)に通っています。実は小さい頃から留学をしたくて、英語も好きで・・・本当はイギリスに行こうと思っていたんですよ。

―え、全然雰囲気が違う国じゃないですか!

Tさん:そうなんです(笑)。イギリスへの旅行で香港でトランジット(乗換え)だったんですけど、たまたま時間があったので街へ出てみたんです。そしたら、今まで見たことのない風景が広がっていました。針のような超高層ビル、夜景、エネルギッシュな人々・・・アジアのエネルギー溢れる感じに圧倒されてしまいました。それまでは一切興味がなかったアジアなんですけど。そして短大生の頃に、ドラマ「冬のソナタ」を両親がテレビで見ていて、試しに見てみたら、韓国のことまったく知らなかったのに、こんな素敵な場所があったんだ!と。主人公たちにも感情移入してしまって・・・。英語も好きだし、韓国を始めとしたアジアの人にも接したい!と思ったので、とある空港のビル会社に就職しました。

―具体的にどのようなお仕事を?

Tさん:空港の免税店に5年、案内所やオフィスの中で問い合わせを受ける仕事を1年半していました。私の勤めた空港はお客様が韓国人の方がとても多かったので、韓国語の個人レッスンを受け始めて、料金の案内や簡単な会話はできるようになりました。仕事はとてもハードなものだったのですが、韓国人のお客様には本当に癒されました。出会ったばかりなのに、健康を心配してくれたり。そして韓国人のペンパルもできたんですね。3年続きましたよ。実際に会って、ペンパルのお家に遊びにもいきました!

―なかなか得難い経験ですよね。

Tさん:はい。仕事で嫌なことがあっても、その人達の暖かい言葉を思い出すたびに、いつも近くにいてくれた気がして。本当に韓国人に助けられた思いです。そして、ペンパルが通っている大学を見に行ったとき、「あ、留学生活もいいけど大学生活もしてみたい!」と直感で思ったんです。韓国の大学に通ってみたいけど、専攻は特に無いし、勉強できることは語学しかなかったので、大学の語学堂に通おう!と。でも、とても悩みました、眠れないくらいに。一生懸命貯金して、イギリスに行こうと思ってたのに・・・韓国のことが頭から離れないんです。結局、今行かなかったらこのままズルズル働いていくだけだ、と思ったので、直感を信じてみることにしました。2010年8月のことです。

―なるほど。留学するほとんどの方が通る悩みですよね。

Tさん:今となっては、ですよね(笑)。最終的には、アジアを知ってから欧米へ行ってもいいかなと開き直りました!
歴史を感じさせる雰囲気と革新的な語学堂

―それでは成均館を選んだ理由を教えてくださいますか?

Tさん:留学を決め、語学堂の中からいくつかに絞って、2010年12月に下見に来ました。由緒ある建物を見て一目惚れした感じです。600年以上の伝統があって、交換留学生が多いとも聞いたので、韓国の伝統文化も大好きだし、色んな国の人とのふれあいを求めている私にぴったりだと思いました。

―実際どうでしたか?

Tさん:私は2級から入ったんですけど、アゼルバイジャン・チェコ・フィンランド・フランス・中国、日本という多国籍なクラスでした。インターナショナルスクールみたいな雰囲気なのに、勉強しているのは韓国語という状況がとても面白かったです。今のクラスは日本人・中国人半々なんですけど、みんな穏やかで居心地がいいです。中国人学生は、韓国の大学・大学院進学を目指している人達ばかりなので、先生の指導も熱が入っています。

―それでは、授業の内容を詳しく教えてもらえますか?

Tさん:まず最初の2時間は文法です。3級までは、先生が文法の説明をしてくれたあと問題を解くというサイクルの繰り返しだったのですが、4級になると、先生の他愛の無い日常会話からスタートです。それとなく習ったばかりの文法を使って短文を作り、新しい文法の説明に入ります。そして生徒一人一人を指して例文を作らせます。いかに日常で活かすかを念頭においた文法の授業ですね。文法の時間なんだけど、スピーキングに流れることが多いです。今は「漢字語(例:影響を及ぼす“영향을끼치다”)」を勉強しています。簡単な単語だけで必死に文を作っていた初級に比べて、少し幅のある文を作れるようになって嬉しいです。教科書も、フルカラーではなく地味ですが、例文は分かり易いし、勉強に飽きがこない感じです。

―スピーキングはどうでしょうか。

Tさん:私のクラスは文法の後、2時間授業があります。基本的に文法で習った単元を追いかけて会話練習していきます。またPowerPointを用いた発表が1学期に2~3回あり、4級は韓国人にアンケートを取る作業もあります。勿論全て暗記してプレゼンテーションをし、成績に加味されることになっています。

―それでは特に問題なく授業は進行しているようですね。

Tさん:そうですね・・・。強いて言えばスピーキングの時間の際、もう少し会話練習時間が増えればいいなと思います。生徒のやる気にも関係あるんですけど、興味をひきたてるようなロールプレイをもっとやりたいですね。

―宿題や課題の量はどうでしょうか。

Tさん:宿題はほぼ毎日出ます。作文だったり読解だったり・・・。私はしっかり納得いくまで調べるタイプなので、2時間はかかりますね。4級にあがって、実は最近予習復習はあまり出来てないんですけど(笑)、韓国にも学校生活にも慣れてくるわけで。でも宿題も大事だけど、どうすればいかに楽しく韓国語を学べるか・・・を考えていますね。結論は、授業を一字一句逃さないつもりでしっかり聞く!これに尽きます。

―他に成均館の特徴を挙げるとすると何がありますか?

Tさん:午後の特別クラスですね。私はTOPIK(政府認定の韓国語能力検定試験)対策班を受講しています。週2回6時間の有料クラスですが、各分野テキスト・プリントをもらって先生の解説付で授業は進むのでお得だと思います。作文のテクニックや読解の時間節約法を教えてもらいました。他に、無料の「文化体験班(ソウルの森、世宗ベルト、北村、ソウル歴史博物館など)」「発音・KPOPノレバン班」があります。クラス全員で行く文化体験授業は、1学期に1回しか無いんですけど、日替わりの特別クラス(テコンドー体験、韓国文化講義、グルメ探訪など)が今学期はあって、自由に参加する事ができます(来学期以降の継続は未定)。

―午後のクラスにも力を入れているんですね!

Tさん:そうですね!新しいことはどんどんやっていこう!というパワーを感じますよね。学期中、必ず1回は担任の先生との面接もありますし、とにかく優しい!皆さんオープンな方ばかりなのでリラックスして授業を受けています。
そして、これから

―それでは、今お住まいの下宿の話を聞かせて下さい。

Tさん:2011年2月に下見に来て、新村の下宿に決め、今もそこに住んでいます。契約まで1週間位かかりました。学校までバスで30分はかかりますけど、今の下宿大好きです!管理しているおばさんと仲良くなって、本当の母娘のようです。下宿なのにすごく清潔で過ごしやすいですし、隣人が韓国人なので一緒にご飯を食べたり・・・当たりですね!

―学校も住まいも気に入っているのなら、韓国から離れがたくなりますね(笑)。

Tさん:そうですね。とりあえず今学期が終わったら、アルバイトを始めようと思ってます。成均館を卒業して、韓国語上級までマスターして就職できればいいですね。韓国で、とはこだわってないのですが、勉強をただしただけで終わらせたくないので、何かしら残したいんです。今はこつこつと日常的なことを学んでいく時期だと思っているので、マイペースに頑張ります!
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【延世大学校 言語研究教育院 韓国語学堂 留学生インタビュー】
WRITTEN BY : tanaka
体験レーポート一登録日時 : 2012-04-10
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Mさん「時間がある時は、平日だったら梨大・弘大、休日だったら江南・アックジョンまで足を伸ばして気分転換してます!」
故郷の方言と韓国語が似ている!?
大学付属語学堂は数多くあれど、留学生の中で安定した人気を誇る、延世大学の語学堂。韓国に興味を持たれた方であれば一度はその名を耳にしたことのある大学ではないでしょうか。今回、延世大学語学堂で韓国語を勉強中のMさんに語学堂の実際・韓国での生活・今後について、詳しくお話を伺いました。
故郷の方言と韓国語が似ている!?

―簡単に自己紹介と、韓国に興味を持ったきっかけを教えてください。
Mさん:東京の私立大学の3年生で、交換留学生として延世大学語学堂に来て7ヶ月位になります。今年(2011年)の4月に1級から入り、現在3級(中級の第1段階)に通っています。韓国に興味を持ったのは、大学2年の夏に「美男ですね」を見て、ストーリーに引き込まれてしまったんです。そこで同じ大学に通う韓国人の友人に、韓国語を教えてもらうようになりました。私は、あまりドラマやアイドルにはまるタイプではないので、学ぶにつれて自然に語学に興味が移りました。
―ということは、今をときめくKPOPアイドルにも大して興味はありませんか?
Mさん:実は留学直前まで良く知らなかったんですが、今はINFINITE (インフィニット:7人組の男性ボーカルダンスグループ)をよく聴いています(笑)。
―なるほど。今、INFINITEは人気急上昇中ですよね(笑)。街中を歩いているとよく耳にしますものね。

語学から韓国への関心が大きくなったということですが、もう少し詳しく教えて下さい。

Mさん:私の故郷は宮崎なのですが、宮崎の方言と韓国語が近い気がしたのです。韓国語で「大変だ」は「ひんどぅるだ(힘들다)」と言いますが、宮崎では「ひんだるだ」と言います。また、「すごく」は「てげ(대개)」、宮崎では「でげかわいいね!(すごく可愛いね!)」と(笑)。イントネーションもほとんど同じで、とても親近感が湧きました。勉強を始めて日も浅い頃にそういった発見があったので、韓国語が身近に感じられましたし、実際に暮らしてみたいという思いが強くなり、留学を決めました。
徐々に増えていくスピーキングの時間

―大学のプログラムで留学されているようですが、なぜ延世大学に?

Mさん:大学の先生で韓国人の方がいらっしゃり、相談しに行ったところ、延世大学を薦められました。語学堂の中で一番有名で、カリキュラムもやバックアップもしっかりしてくれるから心配いらないとのことでしたので、迷いはなかったです。

―語学堂の雰囲気はどうですか?大学は大きいですけど、語学堂自体はこじんまり
としていて、自然も多いし、静かで過ごしやすいと思いましたけど。

Mさん:はい、その通りです。駅から少し遠いのと、語学堂の前にちょっとした坂があるのが難点ですけど、語学堂の隣にとても綺麗な寄宿舎があって、その1階に食堂やカフェ、コンビニ、ATMもあるので不自由は感じないですね。先生は女性の方がほとんどで、20代後半から40代の方、特に30代前後の先生が多いと思います。

―Mさんのクラスや授業はどうですか?

Mさん:私のクラスは11人(内訳:日本7、中国3、アメリカ1)で、活発な人が多くて、しゃべるのが億劫な人はいないですね。授業は先生と会話のキャッチボールをしながら進んでいく感じです。例えば、新しい文法を学ぶ時は、まず先生が板書しながら詳しく説明をして下さいます。中級クラスなので、わからない所があったら生徒の方から授業を止めてすぐ質問しています。説明が終わったら、教科書の見開きの練習問題を解き、その後に「この文法を使って会話してみて!」と。当てられます(笑)。

―延世大は文法重視とよく聞きますが・・・

Mさん:確かに初級の頃は、文法の練習問題や読解問題をたくさん解きましたが、中級に上がってからスピーキングの時間が増えました。文法に関しては、ワークブックを使って家でしっかり自習をするようにと先生から言われています。自主性に任されるようになったので、勉強が本格的になってきたと感じました。授業・宿題・自習の内容も級によって違うようです。

―初級と中級の授業内容で異なることは他にありますか?

Mさん:週2回、3時間目(50分間)に選択班があります。スピーキング・リスニング・ライティング班から伸ばしたい分野を選んで授業を受けます。私はスピーキング班ですが、その日のテーマに関してグループディスカッションをします。今までに、「韓国でオススメの場所」「学校の施設について調べて発表」などのテーマがありました。ひたすら話し続けるので、疲れますけど面白いですよ!

―Mさんの自習の仕方について詳しく教えて下さい。
Mさん:2級になってから予習も始めました。その日に学んだ「まとめノート」は授業中に作り、何度も見返すようにしています。また授業にはまったく関係ないことですが、韓国の歌を和訳する「歌詞ノート」を時間を見つけては作っています。よく聴く曲だと単語がするすると頭に入ってくるし、学校の授業で突然出てきたりするので面白いです。実は、このノートは留学する前の去年の夏に始めました。記念すべき1曲目は、ドラマ「ベートーベン・ウィルス」(チャン・グンソク出演)OSTに入っていた曲です。ハングルに慣れていないから、歌詞を写すだけでも時間がかかり、文法も全く知らなかったので、完成に丸1日かかったのを覚えています。でも今は30分程度しかかかりません。意味を調べる回数も減りましたし、成果が目に見えてわかるのでオススメの自習法です!
人気の延世大語学堂に短所ってあるの?

―延世大語学堂の長所を教えてください。

Mさん:教科書がフルカラーで説明も分かり易くできていると思います。そして他の語学堂に比べると、人が格段に多いので嫌がる人もいますが、私は、名前は知らないけど挨拶する人がいたり、多国籍なので面白いと思います。

―多国籍とは・・・

Mさん:私は1級から入っているので、その頃の友人と一緒に遊ぶことが多いんですね。そのグループがドイツ、ブラジル、アラスカ、ハワイ、シンガポールと、留学しなければ出会わなかっただろうなという国の方ばかりで(笑)。級が上がるにつれて日本人や中国人が増えて、欧米の方は帰国する傾向にあると聞くので、韓国語初級レベルで語学堂選びに迷っている方で、「インターナショナルな出会い」も求めている方には結構オススメです!

―なるほど。難しい質問ですが、逆に短所はあると思いますか?

Mさん:学費が高いことと、発表行事が各級に必ずあることです。3級は演劇で、2週間位の準備期間で衣装・台本・音楽などを全て自分たちで用意しなければならないのですが、授業のない午後は、会社やアルバイトなどで集まれない人が多いので大変です。クラスの交流にはなると思うのですが、学校側の意図がいまいち理解できません。韓国人との交流ができる行事であれば参加したいのですが・・・。よく友達と愚痴をこぼしています(笑)。
そして、これから

―留学もあと1学期を残すのみとなってしまいましたが、帰国後の計画があれば教えてください。

Mさん:帰国したら、大学4年なので実習・卒論執筆・就職活動とやらなければならないことが山積みです。留学で培ったエネルギーで最後までしっかりやり抜くつもりです。就職は絶対に韓国に関する仕事を!とは思っていません。勿論、何かしら絡んでいれば面白いと思うのですが・・・。韓国に来て、色んな世代・国の方々と出会って思ったのは、「人生って10年後、20年後の計画なんて、きっちり立てられるわけがない」と。日本で、いわゆる大企業に就職したとしても、自分に合っていなければ意味がないと思うんです。その都度、色んな選択肢の中からベストを選んでいきたいです。留学して、就職や生き方に関する見方が変わってよかったと思っています。韓国語の勉強ですが、留学終了時に韓国語がペラペラになっているとは思えないので(笑)、日本に帰っても韓国人の方を捕まえて勉強を続けて行きたいです!

いかがでしたか?初級は文法をしっかりと、徐々にスピーキングの時間が増えていくスタイルの「延世大学語学堂」、語学堂のある新村の活気ある雰囲気・・・人気の一面をご理解頂けましたでしょうか?留学から、自分の未来へのヒントをしっかり掴んだMさん。日本でのご活躍もお祈りしています!

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