宗廟(チョンミョ) - 韓国オプショナルツアー、ソウルツアー、韓国、韓国文化体験、韓国旅行、語学研修
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宗廟(チョンミョ)

宗廟(チョンミョ)종묘

エリア  鍾路(ジョンロ)区 カテゴリ  ソウル観光地

歴代の国王と王妃たちが眠る霊廟

宋廟は、李氏朝鮮王朝の歴代の国王と王妃の位碑が祀られ、祭祀が行われる儒教祠堂であり、韓国儒教文化の伝統を象徴する地でもある。もともとは中国が起源だが、儀礼と建築様式において韓国ならではの特徴があり、特に主殿の正殿は19間の建物で、同時代の単一木造建築物としては世界最大規模とされている。荘厳かつ節制された東洋建築の精神と宗教的建築がもつべき価値が認められ、1995年にはユネスコの世界文化遺産に指定された。

太祖は漢陽に遷都した年の翌年、1395年9月に隣接する昌徳宮とともに創建された。その後、祀る位牌が増えるにつれ、1421年(世宗3年)には、正殿の西側に別廟の永寧殿を建立し、そこにも位牌が祀られるようになった。
宗廟には一番の中心となる正殿をはじめ、永寧殿などの色々な付属建物があるが、正殿は1592年の壬辰倭乱によって焼失、1608年に再建し、何回の補修を経て現在の19間となった。

境内には正殿、永寧殿のほか、王朝時代の貴重な遺品が保管された功臣堂、典祀庁、斎宮、享官庁など重厚な建物が広大な敷地に点在している。天然の石板を敷いた月台の上に築かれたそれらは、三国時代の古式に従った構造をもち、儒教文化を色濃く表す建築様式となっている。

正殿と永寧殿はそれぞれ塀に囲まれていて、廟庭に出入りする門には位牌の通路である南の神門、祭祀時に祭官が通る東門、そして楽工と班列員の通路である西門がある。
また、正殿と永寧殿のある廟庭には樹木や草花が一切植えられていない反面、塀の周辺には厳選された特別な樹木が植えられている。四方を鬱蒼とした深い緑に囲まれた廟庭だけが空に続く空間として、天からの精気を授かり、そこに霊的な力が満ち宿るようにされた。

1971年以降、毎年5月に行われる王室の祭礼儀式「宗廟祭礼」と、その際に奏でられる「宗廟祭礼楽(器楽、歌、踊りで構成)」も2001年、ユネスコの世界無形文化遺産に指定された。

見所ポイント
蒼葉門
宗廟の正門である蒼葉門は南側に位置し、四廟(祠廟)の表門らしく間口3間の「平三門」の造りになっている。
左右は宗廟の外周を囲む塀と連結していて、他の古宮の正門に比べ、丹青(韓国伝統の色彩を施すこと)や装飾が控えめなのが特徴。
正面中央には階段があって、上り下り出来るようになっていたが、日本統治時代に埋め立てられ、現在は階段最上部の基壇のみが残っている。
また、別名として外大門とも呼ばれている。
正殿(国宝)三道-神路、御路、世子路
蒼葉門を過ぎると前方に広がる道で、中央・左右の3つの箇所にそれぞれ特徴ある薄石が敷かれている。左右に比べて 若干高くなっている中央の道は「神の通る道」として「神道」と呼ばれ、右(東)側は「王の通る道」で「御路」、左(西)側は「皇太子の通る道」として「世子路」と呼ばれている。この三道は正殿に続いていて、祭祀を行う際に使用される。
永寧殿
永寧殿は1421年に第2代王・定宗の位牌を祭る際に建てられた別廟。中央4室に祀られた太祖の4代祖とその王妃の位牌など、没後に位を贈られたり、正殿から移安されたりした王と王妃の位牌、計34位が安置されている。神室の一つ一つに正殿との大きな違いは見られないが、正殿よりも規模が小さく2つの建物の階級の違いを表わしている。
永寧殿の「永寧」とは祖宗(チョジョン・国王の先祖)と子孫の道が共に平安であるように」という意味が込められている。
望廟楼
宗廟に到着した王が体を休めるために立ち寄った場所。
建物は一部が高床式になっていて、宗廟内で唯一華やかな装飾が施された八作チブン(パルジャッチブン、チブンは屋根の意)と呼ばれる屋根の造りが美しいことで有名。望廟楼という名前は「宗廟の正殿を眺めながら先代の王の業績と宗廟社稷(チョンミョサジッ・王朝時代に王室と国をあわせていう言葉)を考える」という意味から名付けられた。
香大庁
香大庁は宗廟で使う香祝幣(ヒャン・チュッ・ペ=お香・神に告げる内容が書かれた祝文・紙でできた位牌)と祭事記念品を保管する倉庫として、また、祭享に出る献官が儀式の前に待機していた所でもある。南北に長い庭を間に挟んでの東西に建物が配置されている。現在は出入りが制限されている。
功臣堂
朝鮮王朝歴代功臣らの位牌を祀った場所、正殿の廟庭下月台の南側右下に位置している。
廟庭の南側右下に位置している。創建時は3間に過ぎなかったが、後に9間に増やし、今現在は16間の長い建物になった。功臣堂には李朝太祖の功臣をはじめ、27代目純宗皇帝まで正殿に祀った歴代王の功臣の位牌83位を祀っている。
宗廟大祭(チョンミョデジェ)
毎年5月の第1日曜日に行われる「宗廟大祭」は朝鮮時代から続く王室の祭礼儀式で、2001年にはユネスコの世界無形文化遺産(人類の口承および無形遺産の傑作)に指定された。韓国内でも最大スケールを誇る伝統行事の一つで、参列者は数百人にのぼる。
この大祭は午前9時半~午後3時まで開催され、約1,200名もの御駕行列の再現は、景福宮を出発して世宗路と鐘路を経て宗廟へ向かう華麗な行列である。
宗廟祭礼(重要無形文化財第56号)
宗廟祭礼は宗廟で開催される行事の一つで、国王が臣下を率いて歴代王の魂が眠る宮を祀る祭礼儀式である。有形、無形の世界遺産が同時に鑑賞できる世界的に類のない文化遺産であり、1969年から宗廟祭礼保存会によって行事が復元され、現在では毎年5月の第一日曜日に行われている。
宗廟祭礼楽(重要無形文化財第1号
宗廟祭礼楽は、1445年に世宗(セジョン)大王により作られたもので、宗廟の祭礼儀式にあわせて演奏される音楽のことである。楽器の演奏(宗廟祭礼楽)に合わせ、亡くなった王の功徳を称える歌を歌い、祭礼儀式のための舞を舞うという内容で、この3つを合わせて宗廟祭礼楽と呼ばれ、とても荘厳な雰囲気で行われている伝統行事。


御駕行列(車駕出宮
御駕行列は、宮廷を出て御輿に乗った王を中心に文武百官(すべての官吏)と護衛部隊の玄武隊(ヒョンムデ)が宗廟まで練り歩く行列が再現され、約1,200名が動員された華麗な行事。
王が御駕に乗り、宮殿の外の御輦(王が乗る輿)に向かうと、日傘と扇をもった侍衛が後ろに従い、王が御輦に乗ると、お付きの臣下も一斉に馬に乗り共に出発する。さらにその後ろには護衛部隊である玄武隊が従うという形式で行われる。
※御駕行列の経路:景福宮 → 世宗路 → 鍾路1街・2街・3街 → 宗廟
宗廟(チョンミョ)종묘
住所
(日本語)ソウル市 鐘路区 鐘路155
(韓国語)서울시 종로구 종로 155
電話番号
02-765-0195
運営時間
【毎週土曜日】 ※自由観覧
<3-9月> 9:00~18:00  <10-2月>9:00~17:30
※入場券は観覧終了1時間前まで販売

【月、水、木、金、日】 ※ガイド付き観覧

日本語:09:00 09:40 10:40 11:40 12:40 13:40 14:40 15:40 (16:40※3-9月のみ)

英語:10:00 12:00 14:00 16:00

韓国語:09:20 10:20 11:20 12:20 13:20 14:20 15:20 16:20 (17:00※3-9月のみ)

中国語:11:00 15:00<2011.2.25>

※1回の最大観覧人数は300人 (インターネットにて事前予約、現地申し込みが可能。)
※外国人案内時間内は原則的に韓国人の入場不可
 (ただし外国人に同伴している韓国人は可能)
休 日:毎週火曜日
入場料:大人(19歳以上):1,000ウォン 子供(7歳~18歳):500ウォン
    団体 ⇒ 子供(10人以上):400ウォン  大人(20人以上):800ウォン


ホームページ;http://jm.cha.go.kr/ (韓国語・英語)
日本語
日本語案内あり
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