国立民俗博物館(クンニプミンソッパンムルグァン) - 韓国オプショナルツアー、ソウルツアー、韓国、韓国文化体験、韓国旅行、語学研修
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国立民俗博物館(クンニプミンソッパンムルグァン)

国立民俗博物館(クンニプミンソッパンムルグァン)국립민속박물관

エリア  鍾路(ジョンロ) カテゴリ  ソウル観光地

韓国の伝統的な生活文化を感じる
「国立民俗博物館」

1975年4月11日に開館の国立民俗博物館は韓国の伝統的な生活文化が総合的に見られる博物館。
景福宮内に位置し、総面積約1万2850坪の博物館内は地下1階~地上3階の3つのフロアに構成されている。韓民族の生活史をテーマに韓国の伝統文化や生活スタイルなど、特に朝鮮時代(1392年~1910年)を中心に当時の一般庶民の伝統民族文化と貴族社会の文化の両面を見ることができる。

第一展示室は「韓民族の生活文化全般を見られる空間」として、先史時代から現代に至るまでの人々の生活の移り変わりと文化遺産を見ることができ、第二展示室は「韓民族の衣食住生活の姿を展示した空間」として”韓国人の日常”をテーマに、春夏秋冬の順に人々の生活が垣間見られるだけでなく市場や村の様子がわかる資料も展示されている。また、第三展示室では「伝統社会の姿を個人の一生に渡って表した空間」として、朝鮮時代の貴族である両班(ヤンバン)の男性の一生が紹介されていて華やかな生活の様子に触れることができ、とても興味深い展示となっている。その他にも3つの示場、パソコンが使用できる情報検索室や映像室、休憩室、カフェやミュージアムショップなども充実している。

国立民俗博物館は韓国内だけでなく海外の博物館や在外公館と協力し、さまざまな展示を行っていることもあり、その歴史と充実した展示品は韓国一の民俗博物館といえる。祝日には韓国伝統芸能などの公演、韓国文化体験などのイベントも行われ、展示以外にも韓国人・外国人が楽しめるという市民参加型の活動にも積極的に力を注いでいる。

見所ポイント
展示案内(第一展示室:韓民族の生活史館)
常設展示

韓国人の歴史や文化に関して、先史時代から現代に至るまでの生活の歴史を当時の文化遺産や様々な資料、模型を使って分かりやすく展示している。具体的な展示内容としては、青銅器から鉄器への移行、陶磁器の発達、陸路と海路の文化、印刷文化とハングルの誕生、庶民の生活用品などに触れることができる。

1、自然のなかから人間のなかへ
旧石器時代~青銅器時代までの人々の生活様式を通して、その変化に焦点を当てながら展示している。

2、領域の拡大
三国時代~南北国時代まで、韓国人の活動領域が拡大・統合されていく過程によって現れる生活様式を展示している。

3、文化の享受
高麗時代~朝鮮時代までの人々の生活様式を通して、高麗・朝鮮時代における儒教的支配体制のもとで花咲いた文化という視点から展示している。

4、大衆の登場と成長
開港以後から近・現代に至るまで、韓国人の生活様式を日常用品および空間に焦点を当てて展示している。
第二展示室:韓国人の日常
この展示室では、一年を周期とした農耕生活の営みと四季の変化に合わせ暮らしてきた朝鮮時代(1392年~1910年)の人々の日常生活を垣間見ることができる。
具体的な展示内容は農耕の様子・漁労の様子・手工芸・韓国の服飾の変化・韓国の住居・キムチ作りの様子などで模型をはじめ、韓国住居に関しては一部再現したものもある。
春夏秋冬の順序で当時、暮らしていた村人の生活の様子を見ることが出来る。また、村と村、人と人、物と物を繋げる文化の交易の場であった市場の様子など、韓国人の日常生活の全般が分かりやすく展示されている。四季の移り変わりなど、自然に順応して独自に作り出された農耕歳時によって形成された生業や衣食住、工芸など様々な生活の様子が展示されている。
第三展示室:韓国人の一生
この展示館では、朝鮮時代の貴族である両班(ヤンバン)の人々が、生まれてから亡くなるまでの一生を通して経験する、さまざまな儀礼的な出来事≪出生と教育、冠礼と婚礼、交通と通信、伝統的な遊びと社会制度、民間信仰、喪礼、祭礼などが≫を当時、最も理想とされていた形をベースとして分かりやすく展示している。
朝鮮時代の人々の生活は、常に当時の社会的秩序を規制とした基本理念として、儒教が深くかかわっていた。儒教社会においては、何より最も男性中心の家系継承を重視していたため、子供が生まれる前から男の子の誕生を切実に願っていた。生後100日目や1年目のお祝いをすることによって、その子供が無事に成長することへの祈願と感謝の気持ちを表現していた。
男性は「冠礼」、女性は「笄礼」という成人式を行うと同時に、一人前の成人として認められ、婚礼により家族を構成した。さらに男性は「科挙」という試験に合格して官職に就き、女性は家の中の生活をするということが最も大事とされていた。
年を取り、61歳になると長寿を祈るための「回甲宴」という儀礼が行われた。人が亡くなると家族はその悲しみを乗り越え、亡くなった人の霊を家の祀堂に先祖として祀り、祭祀のために「三年喪」という葬送儀礼(喪礼)が行われた。
このように韓国人の人生儀礼の紹介と展示をはじめ、伝統的な楽器や遊び道具などを使って当時の雰囲気を直接体験することが出来る。さらに、漢方の薬屋や民俗信仰など当時の生活の中で経験するさまざまな困難を乗り越えるための知恵も紹介されている。
寄贈室
国立民俗博物館は、伝統社会から現代社会に至るまでの生活の足跡を刻んできた様々な資料の寄贈を受けている。寄贈物には、先祖代々伝わる資料から、個人が一生をかけて収集したコレクション資料など色々なものがある。これらは現在の社会に残された貴重な資料として特定個人の物にするのではなく、多くの人たちが共有し研究資料としても活用出来る。

企画展示
約3カ月単位で、さまざまなテーマに基づいた展示が行われている。
野外展示
国立民俗博物館の屋外展示は、韓国の伝統的な村の平穏無事と豊作を祈願する石塔をはじめ、韓国の生活文化の風景の基盤といえる臼や、畑などに設けられた番小屋、収穫した穀物を貯蔵するわら小屋、冬場キムチを貯蔵するために造った小屋などを再現し展示していて、昔の町並みに触れることが出来る。≪チャンスン、石塔、トルハルバン、臼、文人石などが展示されている。≫
子供博物館
2003年2月に開館した子供博物館は、子供たちや保護者をはじめ、教師達が学校教育と同時に連携して、さまざまな教育プログラムを提供するための博物館だ。
様々な模型や映像資料が展示されていて、子供たちが直接に目と手で確認&体験ができるような展示内容を中心にしていることが特徴である。
展示テーマは、衣食住の生活、社会生活、遊びなど5つのカテゴリーに分かれていて、これら全ての展示品は、子供たちが手で触ったり、組み立てたりすることの出来る体験学習用のものとなっている。
≪家模型作り遊び・韓国衣装の着せ替えアバタ作り・映像でのキムチ作り、ゴヌ(将棋に似たもの)遊びなどが体験できる。≫
韓国伝統文化体験プログラム
韓国に滞在している外国人や、韓国語語学堂の外国人学生など外国人を対象に韓国伝統文化を体験できるプログラム。
・伝統工芸品・伝統演戯を習う


その他の施設案内
パソコンを使用できる情報検索室や民俗学の専門書や韓国の伝統文化に関する図書、講堂や映像室をはじめ、自販機のある休憩室やカフェ、各種韓国工芸品などの商品を扱うミュージアムショップなど。
国立民俗博物館(クンニプミンソッパンムルグァン)국립민속박물관
住所
(日本語)ソウル市 鐘路区 三清洞通り35 
(韓国語)서울시 종로구 삼청동길 35
電話番号
02-3704-3114
運営時間
3月~10月:09:00~18:00
11~2月:09:00~17:00
※5~8月/土日祝日:09:00~19:00
※観覧券発行は閉館1時間前まで可能
休日:毎週火曜日
入場料:無料(景福宮は有料)
日本語:可、日本語ガイドレシーバー貸出あり 料金1,000ウォン
ホームページ:http://www.nfm.go.kr:8080/japanese/main.jsp(日本語)
日本語
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