トックカフェ　ジルシルは、韓国のお餅のカフェです。50種類の韓国の様々なお餅が揃うまさにお餅の博物館！ここは社団法人韓国伝統飲食研究所の所長であるユン・スッチャ博士が運営するお店で、モダンな店構えのカフェで韓国の伝統的なお餅とお餅をアレンジした料理を食べられる散策の休憩にはもってこいです。カフェは昌徳宮の前、静かな下町に位置しています。昌徳宮の観光を終えて仁寺洞へと向かう途中に見つけられる方も多いのではないでしょうか。きれいに整えられた花壇やテラス席いあり一件落ち着いたコーヒーショップにも見えるトックカフェジルシル。ここでは韓国の伝統的なお餅料理を食べることがえきるのですが、堅苦しい雰囲気なく現代人の嗜好に合わせてメニューも工夫されていてお餅ケーキ（トックケーキ）なんていう変わり種も。一つから買える小さなお餅も販売されているので、お餅好きな人には幸せな空間です。

人気のメニューは「トックトシラク」（（お餅のお弁当）7,000ウォン）です。特に外国人に人気で、日本人客のオーダー率の高いメニュー。あまくてかわいらしい色のお餅やみたらし団子のような調理系のお餅もあってボリュームは満点。おもしろいのはお餅のサンドイッチで、パンのようなふわっとした感触がありつつもお餅のもっちり感も楽しめて他では中々食べられないメニューです。人気のメニューなのと食材の準備の関係で
11：00～14：00までの提供で売り切れ次第終了となりますが、前日までに予約をした場合には時間に関わらず食べることができます。（テイクアウト時は、包装代として1,000ウォン追加）
ここでは一緒に韓茶を注文する人が多くお餅と韓茶というなんとも韓国らしいお茶のひと時を過ごすことができます。なおコーヒーもあるので気軽にカフェとしての利用ももちろんOK。付け合わせにハングァといわれる韓国のお菓子韓菓は1つから買うことができるので色々な種類のお菓子を少しずつシェアするのもおすすめ。

宮中トッポッキとは、その昔宮で食べられていた高級なトッポッキです。トッポッキといえばあの甘辛くて赤い色を想像しますが宮中トッポッキは唐辛子は使わず、おだしがきいた醤油味ベースの深く香ばしい味わい。宮中トッポッキは朝鮮王朝時代に宮中で出されていた料理だそうで1800年代末の料理書に、「宮中では餅の上にナムルと牛肉などをのせて、醤油をかけて炒めた料理を食べていた」という記録があるそうです。まだ韓国に唐辛子が入る前に作られたため、コチュジャンではなく醤油の味付けなんですね。この宮中トッポッキを提供しているお店はそう多くなく、どこでも食べれられるわけではないのでお腹に余裕があれば、軽食としてぜひここで試してほしい一品。実はこのカフェジルシル、カフェと併設して本当に「餅博物館」があるんです。餅博物館の上階にある実習室では外国人を対象にお餅作り体験、餅菓子や伝統料理、キムチを実際に作る体験プログラム（原則20人以上の団体対象）も行っているので気になる方は予約をして行ってみて下さいね。料金は2000ウォン（小中高生1,000ウォン）とリーズナブル。気軽に韓国の伝統を感じられる場所なので、時間に余裕のある方はぜひ、のぞいてみて下さい。

トックカフェ　ジルシル本店までは、地下鉄1、3、5号線鍾路3街駅または地下鉄3号線鍾路安国駅からが便利です。

地下鉄3号線鍾路安国駅から
4番出口を出て昌徳宮方面へ→昌徳宮前に到着したら門の前のカフェや食堂、ギャラリーが立ち並ぶ並木道沿い昌徳宮を背にして直進→右側にトックカフェ　ジルシル本店が見えます。（徒歩10分）

地下鉄1、3、5号線鍾路3街駅から
7番出口を出てすぐ目の前の横断歩道を渡ります→渡りきったら右折→200mほど直進すれば左側にトックカフェ　ジルシル本店が見えます。（徒歩5分）
店先で料理人とおぼしきアジョッシ（おじさん）がお餅の店頭販売をしていることが多いので目印になりそうです。
昌徳宮を観光される方は安国駅→昌徳宮→トックカフェジルシル
というルートがスムーズに移動できると思います。

営業時間 　月～土曜日9：00～21：00、日曜日9：00～19：00
休業日 　　旧正月・秋夕(チュソク)の当日のみ

住所
ソウル特別市 鍾路区 臥龍洞 164-2
서울특별시 종로구 와룡동 164-2