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2012古宮ミュージカル『天上時計』
WRITTEN BY : ike
体験レーポート一登録日時 : 2012-09-18
カテゴリー : 文化体験
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慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)を背景に多彩な伝統芸術で、世界最高の科学者「ジャン・ヨンシル」の人生をミュージカルで表現する古宮ミュージカル「天上時計」!当時の歴史的な人物を登場させ臨場感を付与しながらチャン・ヨンシルと恋人イェソンとの切ない愛の話を追加して劇的おもしろさを加えた作品です。舞台の上では華麗な宮中舞踊と民俗舞踊が現代的なミュージカルと調合され1つになり、12パート25人の大合唱が作り出す巨大なスケールは見どころ満載です。

「天上時計」見に行ってきました!

肌寒い風が吹く秋の夜。韓国の文化遺産「慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)」で古宮ミュージカル「天井時計」が公演されていると聞き、友達と一緒に行ってきました。ステージである崇政殿(スンジョンジョン)に行く前に崇政門(スンジョンムン)という門をくぐるのですが、星空の下崇政門がいろんな色でライトアップされていて、その神秘的な美しさにその場所にずっと留まっていたいと感じました。
でも本番は崇政門をくぐった中!チケット売り場でチケットを受け取りドキドキしながら門をくぐりました。席には毛布が1つずつ準備されていて、少し肌寒いと感じていたので毛布にくるまり公演のスタートを待ちました。舞台は実際に慶熙宮の歴史的な奥ゆかしさを生かした舞台で木々たちと一緒にライトアップされた慶熙宮も、なんとも言えない美しさでした。公演が始まる前には俳優たちが客席に下りてきて一緒に話をしてくれたり写真を撮ってくれたりします。私は気づくのが遅く、気づいたときには俳優たちは続々ステージの上へ,,,残念!俳優たちが舞台へ上がりとても期待感が膨らむ中「天上時計」が本格的にスタートしました。

世宗大王が登場し優秀な人材を探すように命令を下す場面。スタートからの世宗大王の歌声だけでもその威厳がそのまま伝わってきたのに、それに負けない大合唱にはとても圧倒されました。主人公であるチャン・ヨンシルとヨンシルの愛する人イェソンは誰が見ても両思いの2人。そんなとき、ヨンシルが宮中に入ることになり、愛するイェソンと別れのシーンでは、2人の切ない歌声が会場に響き渡りました。歌詞の内容がとても切なく、そんな歌を歌いながら2人が手を伸ばし見つめるその先には輝く1つの星。実際に星なんてないのについつい目で追ってしまうほど、このときにはすでにミュージカルにのめり込んでしまっていました。
いつも星を見上げていたヨンシルはある日、普通のおじさんに変装した世宗大王に出会い、おもしろい話をするやつだと世宗大王の目にとまります。ヨンシルの聡明さを知った世宗大王は彼を中国に送って新しい文物と科学技術を習得しろと命令します。空を通して時間の流れを知りたいと思っていたヨンシルは中国の明の王族チュハに出会います。チュハはお酒好きで酔っ払いのチュハと空を見ながら夢を語るヨンシルの話のやりとりがとてもおもしろく、ついつい声にだして笑ってしまいました。チュハの歌声は男らしく力強い歌声で、チュハが歌い終えると会場からは拍手と歓声が!私も寒いのを忘れ熱狂的な拍手を送りました。この日からヨンシルとチュハは意気投合し国家と身分を越えて友情を築いていきます。そんな中、中国「明」の使臣が朝鮮を訪問することになりお祝いの公演が開かれます。ここでは俳優たちが韓国の伝統衣装を身にまとい伝統舞踊を踊ります。韓国の伝統衣装の色使いや伝統舞踊の美しさなど感じることができ、ミュージカルの中ですが貴重な体験をできたと思いました。その芸妓たちの中には踊りと歌が上手だったために芸妓となったイェソンが登場し、ヨンシルとの久々の再開。しかしヨンシルは高い地位の人間になっていて、イェソンは庶民。2度目の悲しい別れのシーンです。ここでは、最初の別れのシーンと同じ歌が歌われるんですが、より一層悲しみが増し切なく、なんとも言えない気持ちで胸がいっぱいになってしまいました。しかしヨンシルはイェソンを胸に抱き1日1日朝鮮の科学と武器発展のために努力をしていきます。
その後チュハとの再開を果たしたヨンシルですが、ヨンシルの地位が高くなるほど周りから妬まれ嫉妬され、ついには命まで狙われるヨンシル。ここではヨンシルとチュハとの友情の駆け引きが見られ、「天上時計」の中でも重要なシーンとなっています。日時計,水時計,測雨器など多くの発明品を作り出したヨンシル。ハッピーエンドで終わってほしかったんですが、ヨンシルの息苦しさが伝わるエンディングとなりました。
カーテンコールでは出演者全員が再登場し最後を大合唱でしめくくります。私の目の前で手を振りながら退場して行く俳優たちに、私も興奮しておもいっきり手をふりかえしてしまいました。私は最後に近くで顔を見れたので大満足だったんですが、他の観客たちは回りにいるスタッフの方たちに「公演後の写真撮影はないのか」と質問攻めをしていました!人生で初めての古宮ミュージカル。しかも野外ということで公演が終わったあともその余韻にひたりっぱなしでした。公園は全て韓国語+昔の話し方になるので全てを理解するのは難しいかと思いますが、映像と一緒になった背景や俳優たちの顔をみるだけでも、十分に理解のできる内容になっていると思います。100分の間じっと座って公演を鑑賞するには秋の夜は肌寒かったので、公演を見に行かれる方は暖かい服装で見に行かれるほうがよろしいと思います。「天上時計」と一緒に秋の夜の魅力的な古宮ミュージカルの雰囲気を味わってみてください。
建国初期の政治的な動揺も沈んで社会がだんだん安定期にさしかかると、世宗は身分にこだわりなく事大思想に染まらない優秀な人材を登用して中国からの完全な独立を推進しようとする。賤民出身のチャン・ヨンシルは宮中に入ることになり、ヨンシルの聡明さを知った世宗は彼を中国に送って新しい文物と科学技術を習得しろと命令する。愛する人イェソンを置き世宗大王に仕えたチャン・ヨンシルは、空を通して時間の流れを知りたいと思っていた。そんな時、明(昔の中国の国名)のチュハに出会う。朝鮮の賤民出身のチャン・ヨンシルと中国の王族のチュハは、国家と身分を越えて友情を築いていく。朝鮮に戻ったヨンシルは留学時の経験をもとに日時計,水時計,測雨器など多くの発明品を制作する。世宗大王と将軍イチョンは朝鮮だけの武器開発と改良のために、全国の鍛冶屋と金属技術者たちを秘密に1箇所に集める。チャン・ヨンシルは明から完全に独立するために世宗大王のプロジェクトを休息に推進していくが。。

세종대왕【世宗(セジョン)大王)】
장영실(チャン・ヨンシル)
예성(イェソン)
주하(チュハ)
이천(将軍イチョン)
2012年9月5日~10月1日 午後8時(100分)
(9月10日、17日、24日は休演)
慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)
世宗席 55,000ウォン
ヨンシル席 44,000ウォン
満7歳以上 観覧可
서울특별시 종로구 신문로2가 1-126
ソウル特別市 鐘路区 新門路2街 1-126
02-724-0274~6
地下鉄5号線号線 西大門(ソデムン、Seodaemun)駅 4番出口 徒歩7分

古宮ミュージカル「天上時計」を見てきました!慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)を背景に多彩な伝統芸術で、世界最高の科学者「ジャン・ヨンシル」の人生をミュージカルで表現し、1年に1ヶ月間のみという貴重な公演です!当時の歴史的な人物を登場させ臨場感を付与しながらチャン・ヨンシルと恋人イェソンとの切ない愛の話を追加し、劇的おもしろさを加えた作品です。舞台の上では華麗な宮中舞踊と民俗舞踊が現代的なミュージカルと調合され1つになり、12パート25人の大合唱が作り出す巨大なスケールは見どころ満載です!野外での公演となりますので、今まで体験したことのない独特な雰囲気を味わえると思います☆

●ミュージカルついでに観光も!

慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)に訪れたついでに、慶熙宮の中を散策してみてはいかがですか?公演スタート時間より少し早めに来て、日が沈む前の慶熙宮と日が沈んだ後の慶熙宮を比べてみるのもいいと思います。

●出演者全員による大合唱でスタート!

出演者による観客とのコミュニケーションのあと舞台にあがった出演者たちは、いきなりのすばらしい大合唱で会場を盛り上げてくれます!

●外国人にも知られているハングルを作った「世宗大王」も登場!

世宗大王はハングルを作った人で、韓国好きの方なら大体の方は知っておられる名前ですよね。そんな世宗大王が富国強兵を夢みる中で世界最高の科学者「チャン・ヨンシル」の姿を描き展開されるストーリです。

●伝統音楽と現代ミュージカルの出会い!

「天上時計」は現代的なミュージカルと伝統芸術が組み合わされ、24曲の美しい音楽で構成されています。伝統音楽と現代音楽の出会いにまた新しい発見ができると思います。

●主人公チャン・ヨンシル=チョン・ジェホン?

主人公チャン・ヨンシルを演じるのは身長180㎝、31歳のチョン・ジェホン。かっこいい外見に似合いとても甘い歌声で演技をする彼に、女性たちの心は魅了されっぱなし間違いなしです!

●所要時間は1時間40分

公演の所要時間は1時間40分です。韓国の文化遺産、慶熙宮(キョンヒグン)崇政殿(スンジョンジョン)を背景に韓国の伝統音楽や衣装、舞踊などで観客たちを魅了します!韓国の伝統に触れることができ、役者たちのすばらしい歌声に魅了されてみてはいかがでしょうか?ぜひ一度、古宮ミュージカル「天上時計」をご覧ください☆

☆古宮ミュージカル「天上時計」☆

【場所】 ソウル特別市 鐘路区 新門路2街 1-126
【期間】 2012年9月5日~10月1日
【公演日、時間】午後8時~(100分
*9月10日、17日、24日は休演
【電話番号】02-724-0274~6
【アクセス】地下鉄5号線号線 西大門(ソデムン、Seodaemun)駅 4番出口 徒歩7分
チョアヨ!