韓国の鶏肉料理の代表的存在のタットリタン。
寒いこの季節にも美味しくいただけますが、季節を問わず一年中親しまれている家庭料理でもあります。
「タットリタン」とは、ごろっと大き目に切った鶏肉を骨ごとたまねぎ、じゃがいも、ねげなどの野菜と甘辛くぐつぐつ煮こんだ鍋料理です。「タッ」は鶏、「トリ」は日本語の鶏が転じたものと考えられています。
「タン」とはスープ料理につく語で、タンのつく料理は他にカムジャタンやソルロンタンなどがあります。
鶏肉を野菜と煮込み、粉唐辛子、醤油、砂糖、ニンニクやショウガなどを混ぜ合わせた調味ダレで味付けします。

ぐつぐつと煮込まれた赤いスープが食欲をそそります。
淡白な鶏肉にしっかり味が染み込み、一つ、また一つと箸がすすみ、あつあつのスープと粉唐辛子で食欲増進。味付けがしっかりあるのでごはんと一緒に食べるのもいいですが、しめとして残ったスープにごはんをいれておじや風に煮込んで食べるのもまた格別。鶏肉の旨味と野菜の甘味がたっぷりとけこんだスープで煮込むのでとっても美味しいです。
基本2～3人分から注文可能。サイズは大体どこのお店も小・中・大から選ぶのが基本です。
タットリタンはチムタクの起源になったとも言われているほか、タッカルビもかつてはタットリタンに酷似していたとの話もあり、韓国鶏肉料理の元祖的な地位にあります。
タットリタンは鍋物料理専門店や韓国家庭料理屋さんで食べることができます。